様々なエビデンス(信頼性の高い論文)を基に、
「勉強のやる気をご褒美で釣って良いか」
「どのような指導が効果的か」
「子供を褒めて伸ばすという方法は正しいか」
「教員にどのような政策を行えば、教員の能力や指導効果が上がるか」
という教育に関する問いに一定レベルの回答を示した本。

お子さんをお持ちの方にはお勧めしたい。
中身は読んでもらうとして、私が印象に残った結論は次の2点

・テストの点数などのアウトプットではなく、勉強時間や読書量などのインプットに褒美を与えるのが良い
・悪友からの影響(親からの影響より強い場合がある)を避けるには引っ越しが効果的

という事。

また、政策提言として「学力テストなどのデータを公表すべし」としています。
これはなぜかというと、特に英語でデータを公表すると、世界中の経済学者や教育学者が勝手に分析して論文を発表してくれるので、
政策効果の検証をするために政府や自治体がわざわざ分析者を雇わなくて済むということ。
これは確かになぁ、と感心しました。

ただ、学力テストなどのデータを公表すると
「あそこの地区の校長は指導力がないから平均点が低い」
などの風評被害が発生する可能性があるのでそこは考慮しないとダメだなと思いました。
学力テストの平均点などの素点でその学校の指導力を比較するというのは愚かなことだ、ということもこの本で述べられています。