インデックス投資家からの脱却 (アンチインデックス)

インデックス投資を嫌うブログ主による駄ブログです。

Category: バリュー投資

年初来自分資産:+10.800%

卑弥呼のTOBが話題になってます。
インサイダー以外でどうやったらTOB銘柄取れるんだ?みたいな話をTwitterで散見したので、自分の経験オンリーで何の再現性も無さそうなTOB銘柄の見つけ方を適当に書いていこうと思います。

私が以前持っていた株でプレミアムのついたTOBや親会社との株式交換(プレミアム付き)で非上場になった銘柄は以下の通り

三井情報
三和倉庫
ちなみにいずれもTOBがかかる前に手離しています、、、

私が今まで保有したことのある銘柄は30銘柄に満たないので、TOBにかかった確率はまあまあ高いかなと

上記の銘柄に共通する特徴は
•キャッシュリッチ(現金≧時価総額)
•親会社の保有割合が50%超
•親会社は東証一部上場

要するに上場してる意味があまりなさそうなキャッシュリッチ企業ですね。
親会社の意向にも左右されると思いますが、上記の条件にあてはまる銘柄は配当性向も高いので安定配当株として持っていても良いかもしれません。
ただ、上記の条件を満たした銘柄でも
TOBされるかどうかは分からない
TOBの時期も分からない
TOBがかかったとしてTOB価格が分からない
と分からない尽くしですのでTOB期待で銘柄を買うのは個人的には期待値が低いと思ってます。


年初来自分資産:+10.904%
懲りずにテーマ株(ネクスグループ)の空売りをして踏まれ。
テーマ株の空売りで踏まれるという同じ失敗を何度も繰り返し、俺は馬鹿なんじゃないかと思う今日この頃
東芝に絞ってトレードするべきかなぁと反省中

子育てや引っ越し準備等で時間を取れない中で四季報を読んでて気になった銘柄をピックアップ。
詳細調査は未了
買うかどうかについてはまったくの未定
銘柄順に並んでいない理由は私が適当にぱらぱらと四季報のページをめくっているから

7464 セフテック(地味すぎるが、安定はしていると思われる)
5912 OSJBホールディングス(ここ数年で需要はいっぱいあるかも)
2376 サイネックス(多分買わない)
3712 情報企画(安定しているし、今期業績は良いが将来的な伸び代は?)
3022 山下医科器械(これも地味、九州以外の地方に進出するかがカギ。経費削減幅もありそうだが)
6823 リオン(高齢者が増えるのであり。海外進出もあれば長期成長もあるかな。地味だが)

全部地味な銘柄です。
ちなみにどの銘柄も四季報においては【増額】とかの文字は無かったと思うので、この四半期で上がるかと言われれば疑問符が付きます。
全て数年の長期投資目線です。


私は一応バリュー投資家を自認しています。
そのため、四季報のスクリーニングでは低PER、低PBR銘柄等を発掘するようにしています。

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低PER、低PBR銘柄を探していると、万年割安銘柄や万年ジャスダック銘柄を良く発掘します。
投資を始めた頃は、こういう銘柄を見つけた時に
「すごい銘柄を見つけた。この割安状態が見直されれば株価3倍も夢じゃない!」
とか思っていました。
しかし、実際に投資してみると割安銘柄がさらに割安になって損をしたり、
3年ほど待ってみても割安が全く解消されないまま、マーケット全体は上がっていて置いてけぼり、という事がしばしば起こりました。

なぜこのようなことが起こるのか当初は理解に苦しみましたが、今は理由がなんとなく分かりました。
万年割安銘柄がその価値を見直されない理由は
「利益成長」
がほとんどないからです。
万年割安銘柄の事業内容を見ると、
「堅実」である場合が多いです。
別に堅実なのが悪いというわけではないですが、
「利益成長」の夢を見させてくれるような事業内容でない場合が多いです。
このことに気付いてから、割安銘柄を発掘してもそれだけの事では喜ばず、事業内容を自分なりに勉強し、成長性があるかどうかを吟味するようになりました。
そうしていくと割安銘柄の中には、「堅実」と「利益成長」を両立している素晴らしい企業があるものの、その数は非常に少ないということに気付きました。

さて、万年ジャスダック銘柄も万年割安銘柄と似たようなところがあるのですが、
万年ジャスダック銘柄が抱える大きな問題として、「経営者に成長しようという気がない」という事が挙げられます。
上場企業の経営者たるものは企業成長を通じて、創業者利益と株主利益を最大化するということを目標として欲しいものですが、
「ジャスダックでもマザーズでも上場するのがゴール」
みたいな意識を持った経営者が存在するのも事実です。
もちろん経営者に真意を聞いたわけではないので、実際のところは分かりませんが、そうとしか思えない場合があります。
実際、そういう会社の株主構成を見ると、創業者一族と会社の持ち株会で発行済み株式数の半分以上を占めている。
などということがあります。
要するに同族経営から脱却して、近代経営を行い、利益成長してゆくゆくは東証1部に上場しようなどと考えていないということです。
こういう企業に対して
「割安だから」という理由だけで投資すると、大体が大したリターンを稼げない結果に終わると思います。


ただ、万年割安銘柄、万年ジャスダック銘柄でも、あるニュース等で大化けすることもあります。
私が昔保有していた銘柄に石原薬品(証券コード4462)があります。
これも万年割安銘柄で、目立たない銘柄でしたが、何年も地道に研究を進めていたのでしょう。
画期的な導電性銅ナノインクを開発したというニュースで急騰しました。
私が石原薬品を保有していた5~6年前にはプラスのニュースは何もなく、
「石原薬品が保有している株の評価損がすごい事になった」
みたいな悪いニュースしかなかったので、ずっとホールドしている人達の事をなんとも羨ましく思います。

最近日経平均やTOPIXは爆上げですが、私の持ち株は鳴かず飛ばず。
多くのバリュー投資家や小型株投資家は同じような状況だと思います。

これまでの景気停滞時のボックス相場であれば、日経平均に採用されているような重厚長大産業の株価は特に悪材料もないのにだだ下がりになる傾向があります。
その反面、小型株やバリュー株は好材料で物色されると2倍、3倍になります。
日本株はここ数年このような状況が続いたので、バリュー投資家は
「自分の投資法こそが投資の最善方法である」
という錯覚を持ちがちです。
しかし、このような上げ相場であると、重厚長大産業(景気循環型産業)の主導株が大きく値上がりします。
その反面、小型株、バリュー株、ディフェンシブ株が全く見向きもされなくなります。
そして、バリュー投資家や小型株投資家は重厚長大産業への投資を軽視しがちです。
なぜなら、バリュー投資家が重視するPERや自己資本、利益率は重厚長大産業は魅力的でないからです。
しかし、投資でもなんでもそうですが、リスクのある世界において「1つの方法に固執する」という方法はあまり得策ではありません。
ということで、私はさっさとバリュー投資を捨てて、重厚長大産業への集中投資を始めます。
ほとんど株価の下がらないバリュー株を担保に、重厚長大産業の買い持ちを始めます。

長年かけて身に付けた自分の投資スタイルを崩すことは苦痛を伴いますが、みなさんにもお勧めします。
市場は儲けるためにあるのであって、自分のスタイルを貫くための場ではないのです。

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バリュー投資の注意点 その3について述べる前に、自身のバリュー投資に対する認識を以下に述べておきます。
・バリュー投資は下落余地が限定されている投資法である
・割安な銘柄が割安に放置され続けることはよくある


つまり、バリュー投資は、「損をしにくい」投資法であって、「儲かる」投資手法ではないと考えています。
その証拠に、市場には割安なまま放置されている銘柄がたくさんありますし、
自分もバリュー投資初心者の頃に買った株は、割安なだけで値上がりもせず、ほぼTOPIXに連動した動きしかしていません。
その会社の名前は「理研計器(証券コード7734)」です。
株価指標はとても割安であるにも関わらず、値上がりとは縁の遠い銘柄です。


話がそれましたが、では儲かるバリュー投資とはどのようなものか?
それは次のいずれかの条件に当てはまる銘柄への投資だと考えます。
1:キラーコンテンツを持っている
2:成長ストーリーを持っている

安定して利益を出し、かつ割安な株であっても、何の面白味もない株にはなかなか注目が集まらず安値で放置される傾向にあります。
注目され、値上がりをする銘柄は「安定して利益を出す」以外の光る部分を持っています。

キラーコンテンツを持つ銘柄の一例としては「サンリオ(証券コード8136)」が挙げられます。
この銘柄は株価指標を見ると割安でも何でもない銘柄ですが、保有しているコンテンツ(キティちゃんなど)は他にない価値を持っています。
また、キャラクター展開を国内だけではなくアジアや欧州にも行い、その成長ストーリーも現実的であったため注目をされました。
その結果、サンリオの株価は2年前からほぼ倍になっています。
サンリオを安値で買って高値で売っていればリターンは約300%になっており、最近の市場環境下においては「勝ち組」銘柄と言えます。

一方、私の保有している「理研計器」や、この前損切りを行った「三井情報(証券コード2665)」はというと、株価指標や財務状態から見るとどう見てもサンリオより割安ですが、リターンはとてもお粗末です。

それはなぜかというと、どちらの銘柄もキラーコンテンツや成長ストーリーがないからだと考えます。
理研計器と三井情報はどちらも機器の保守点検等で安定した利益を出していますが、
代替サービスを提供する会社は他にもある(キラーコンテンツがない)ので、目覚ましい利益成長を遂げる余地はあまりありません。
業界シェアも大して高いわけではなく(その分シェアを伸ばす余地はあるのかもしれませんが)、「株価指標が割安である」という以外に特に魅力のない銘柄であると言えます。
このような「ただ割安なだけ」銘柄への投資は大したリターンを生まない可能性が高いと考えています。

ただ、勝ち組銘柄として挙げた「サンリオ」のような銘柄の場合、株価指標が割高であるので、万が一のときに株価が半分以下、下手すると5分の1ぐらいになる危険性もあります。
また、無配になる可能性も大いにあります。
そのような危険性を避けるためには、株価指標が割安である銘柄の中で上記条件を満たすものを見つけていくのがよいと思われます。


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