本書にも取り上げられているし、NHKの特集番組などでも取り上げられている、部活動による教師ならびに生徒の疲弊問題の一つの解決策として
「外部指導者に指導を委託する」というものがあり、実際に導入した学校もあるという。
私は外部指導者や外部団体に部活指導をお願いすることは、競技素人の教師を無理やり顧問にして活動するよりは確実に良い事だと考えていた。
しかし、筆者によると外部指導者への指導の外注も根本的解決にならないという。
もちろん教師の負担は軽減されるが、生徒の負担は軽減されない可能性が高い。
なぜなら、外部指導者のほとんどが、体育大学などで運動生理学やスポーツ理論を学んだ人間ではなく、その競技を経験した単なるおっさん、おばさんになる可能性が高いから(かつ、今でも指導する競技に一定以上の熱意を持っているサバイバーである可能性も高い)。
指導者になる可能性のある競技経験者の年齢はおそらくは若くてアラサー、平均するとアラフォー程度になるであろう。
その世代はほぼ例外なく「部活動を休むことは悪」という価値観の中でスポーツをしてきた経験を持ち、素人の教師よりも長時間練習を行う傾向があるのだという。
著書では
教師、生徒、外部指導者に
「部活動は週何回、合計何時間行うのが理想か?」というアンケートを取った結果、外部指導者が最も長時間の部活動を選好しているという結果を載せていた。
部活動問題の根は深い。
金を出して外部指導者に頼めば解決とはならない。