今さら私が主張するまでもないですが、各種経済ニュースを見る限り今の日本はスタグフレーションに陥っています。

では、適当に経済ニュースを拾ってみましょう。
まずは物価から
消費者物価、6月3.3%上昇 13カ月連続プラス 消費増税の影響除けば1.3%
消費者物価、強弱まちまち 6月指数で耐久財値上がり大きく

商品の種類によって物価上昇率に違いはありますが、とにかく物価が上昇しているのは間違いないですね。
スーパーやコンビニに行って、みなさんも実感しているのではないでしょうか?


では、物価以外の指標も見てみましょう。
6月実質賃金は前年比3.8%減、個人消費に悪影響との声
スーパーの売上高2.1%減 7月、落ち込み幅は縮小
4─6月需給ギャップ-2.2%に拡大、需要不足10兆円=内閣府
4-6月期GDP 実質年6.8%減に

どう見ても芳しくないですね。
特に需給ギャップがマイナスという事は、教科書的にはデフレ局面になってもおかしくないと思われます。
また、実質賃金が減少しているのは、これからの日本経済に大きなマイナスになっていますね。
日本国内での消費(内需)が盛り上がらないと景気が良くなるわけないですから。
日本のGDPの内訳をみると、古いデータですが、内需が85%、外需が15%となっており内需が拡大しないと景気が拡大しないというのは明らかだと私は考えます。
しかし、論者によっては
「小さな外需がによって獲得した外貨が、内需を大きくしているのだ」
という人もいます。
では、アベノミクスの金融緩和による円安で輸出は好調なのでしょうか?
ニュースを探してみますと、
アングル:輸出は力強さ取り戻せず、「日本抜き」の構造変化の影
というニュースが見つかります。
ニュース記事の一部を抜粋すると、
~引用~
何よりも目を引くのが自動車輸出の落ち込みだ。米国景気の拡大が続いているにもかかわらず、 台数ベースでは前年比13%もの減少となった。年初から各社のメキシコ工場での生産が始まったと同時に、国内の輸送機械の生産能力は5%も削減されてお り、構造的な落ち込みであることは否定できない。

~~~


輸出額はプラスの伸びを示しているが、構造的にこれ以上の伸びを見せるのは難しいかもしれないという論調です。
それにしても円安にも関わらず、自動車の13%減(台数ベース)というのはすさまじいですね。
もっとも、日系企業の現地生産によって輸出が減っている可能性もありますが。

さて、以上のニュースをまとめますと
・物価は上昇している
・実質賃金は低下している
・消費は低迷している
・輸出は低迷している

さらに付け加えるならば
・金利は歴史的な低金利
であり、どう考えてもインフレ局面にあるまじき状況です。

どう考えてもこれはスタグフレーションですね。
しかもこれを、日銀が意図的にやっているというのですから、開いた口がふさがりません。

日本銀行法の第二条 には
「日本銀行は、通貨及び金融の調節を行うに当たっては、物価の安定を図ることを通じて国民経済の健全な発展に資することをもって、その理念とする。」
と書かれてあります。
このマイナスの経済状況において、「物価の安定」とは常識的に考えて
・ゆるやかなデフレ
・横ばい
のいずれかでしょう。
これを目指すのが日銀法の理念にかなうと思うのですが、今の日銀総裁は病的なまでに
「国民経済の健全な発展」を無視し、「物価上昇」を目指しています。

さらに閣僚、官僚は消費税増税 税率10%を予定通り実施する気満々です。
日本経済の先行きは暗いですね。
ということで、私はこれから先、投資モードではなく、貯蓄モードに徐々に移行していこうと思っています。
消費もあまりするつもりはありません。
とか言いつつ、投資中毒なので投資を辞めるつもりはありませんが。


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