投資信託を銀行で買う人も多いようです。
私は元銀行員ですが、銀行の投信販売の研修で、
「ドルコスト平均法」と「長期投資」の利点を教わり、これを強調したセールストークをするように言われた記憶があります。
私は銀行の研修を受ける以前の学生時代に、「ウォール街のランダムウォーカー」を読んでいたので、研修はとても退屈でした。
特に研修当時はまだインデックス投資有利説を信じ込んでいたのでさらに退屈でした。
なおこのような研修を行った後でも、大多数の銀行員の知識は「ウォール街のランダムウォーカー」を読んだ人以下の知識しかありません。
あまり銀行員を信用しないようにしましょう。
同じ理由で、証券会社の営業員や、保険会社の販売員についてもあまり信用しない方がいいでしょう。


さて、本題。
銀行や証券会社の窓口では投信販売の際に、飽きずに「長期投資はリスクが小さい」という文句が使われているようです。
もし、銀行員に「長期投資はリスクが小さい」と言われたらこう返しましょう。
「なぜ、10年定期の預金金利の方がが3カ月定期の預金金利よりも高いのですか?長期の方がリスクが小さいのだから、リスクとリターンの関係から言って、3カ月定期の方が利率が高いはずですよね?」と。


また、あなたが住宅ローンを借りようとするときにも使えます。
「3年固定金利より、10年固定金利の方が高いのはなぜですか?長期の方がリスクが小さいんですよね?ならば、銀行が取るリスクとリターンの関係から言って、10年固定金利の方が金利を安くできますよね?」

長期の方がリスクが小さいとすれば、長短金利のイールドカーブは右肩下がりになるはずですが、そうはなっていません。
これはいかなる場合でも、長期の方がリスクが高いことを示しています。
これは金融の常識です。


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