だいぶ前の事のように思いますが、消費税増税法案が可決されました。
これにより、さらなる消費マインドの低下およびデフレの進行が懸念されています。
頭の良い野田首相は、
「消費税を引き上げることで社会保障の将来像に不安がなくなり、消費が喚起され、経済が活性化される可能性もある」
と世迷い言を言っていますが、消費意欲が落ちる事は間違いないと私は考えます。

そう考える理由は心理学でいう「双曲割引 」です。
たとえ増税分が全て社会保障目的で使用されることになっても(その可能性は低すぎる!)、社会保障を受け取ることは遠い将来であり、目の前の買い物の5円10円を心配するのが人間心理だからです。

さて、消費意欲が落ち込み、可処分所得が小さくなっても人間は簡単に生活の質を下げる事はできません。
また、洗剤や米、味噌などの生活必需品の消費量は一人当たりではほとんど減らないでしょう。
この場合消費者の選択として、同じものをより安く買おうとします。
具体的には、1円でも安いものを探してスーパーやドラッグストア等に出かけるようになると思います。
ですので、安売りを主軸においた小売業について投資妙味があるのではないかと考えています。

その中でも私は、「安売りの殿堂」の「ドン・キホーテ(証券コード7532)」に注目しています。
その理由は、主に次の2つです。
1:株主資本利益率が同業に比べ相対的に高い
2:財務内容が急速に改善している
です。
直近の決算短信 を見れば分かりますが、インタレストカバレッジレシオやキャッシュ・フロー対有利子負債
比率がここ数年で飛躍的によくなっていることが分かります。
これは会社が利益を出し、かつキャッシュを手元に残せる状態になっていることを示します。
そのうえで投資キャッシュフローの金額は小さくなっておらず、売上高は店舗出店などによってまだ伸びる余地があるように思われます。

ドン・キホーテという会社は客層が悪く、労働者の扱いがひどいということは承知の上ですが、投資対象として見た場合はなかなか魅力的だと思います。

「もっといい小売業の投資先があるよ!」という方はどしどしコメントをください。



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