インデックス投資家からの脱却 (アンチインデックス)

インデックス投資を嫌うブログ主による駄ブログです。

2018年05月

Vorkersという会社の従業員が自社、または勤務したことがある会社の
「年収」「企業文化」「人事制度」などについて口コミ投稿を行うサイトがあって、暇なときはそれを見ています。
学生時代に受けた会社や、同業他社、辞めた会社とその業界の口コミを見てます。(性格悪い&暇)

まず、以前勤めていた銀行業界ですが、地方信金やメガバン等の規模に限らずどこも一様に
・ノルマきつい
・一般職は全く給料上がらない
・上司が精神論のみ
・経営環境は悪くなってるのに経営陣がバカで新しいビジネスに踏み込まない
・構造的な衰退産業
との口コミが多数です

学生時代に行きたかった製造業だと、いわゆる大手でも
・納期厳守のため残業が常態化
・年収テーブルが残業ありきの想定のため、残業が減るとある意味キツイ
・働き方改革の名のもとサービス残業を強いられたりする
・人事制度が年功序列でやる気なくなる
とかで、「良い業界なんてねーんだなぁ」と思います。
独自技術を持ってて営業利益率が高いところ(デンソー、キーエンス等)はホワイトな感じで口コミも良評価です。
営業利益率と口コミのホワイト度でデータ分析したら面白いかもしれません

ちなみに数年前に空売りしていて、民事再生を行った江守商事という会社の民事再生後の口コミは案外良かったのでびっくりしました。

四季報2018年1集の個人的注目銘柄その2いう記事で取り上げた銘柄のリターンを現時点でだしてみました。

2003 日東富士製粉 4880円 → 5410円 +10.8%

2137 光ハイツヴェラス 1200円 → 1130円 -5.9%

2185 シイエムシイ 2150円 → 2859円 +33.0%

2300 きょくとう 713円 → 642円 -10.0%

2349 エヌアイディ 3630円 → 3520円 -3.1%

3054 ハイパー 1064円 → 1461円 +37.3%

3143 オーウィル 1491円 → 1293円 -13.3%

3173 大阪工機 (現 Cominix) 930円 → 981円 +5.5%

3515 フジコー 4595円 → 3815円 -17.0%

4834 キャリアバンク 1049円 → 979円 -6.7%


平均リターン 約+3%(配当未考慮)
大した事なかったです。


100man1oku先生のサイトで紹介されていたので買って読んでみた。
本の内容を適当にまとめると
・新規起業はリスキー(特に退職後に飲食店を開くのは無謀)
・新規起業よりは会社を買う方がリスクは少ない
・具体的な会社買収資金は1000万円程度見とけばOK
・買収案件は民間M&A会社の情報がネットで探せるし、各都道府県の商工会議所等でも見れる
「〇〇県 事業引継ぎ支援センター」で検索すれば出てくると思います。

いきなり会社買収して経営できるわけねーだろ、という突っ込みに対して著者は
"まずは株式の一部を取得して、役員になってみる。
そのうえで買収しようとしている会社で業務経験を1~2年積めば買収すべき会社かどうかが見えてくる"
というヘッジ案も提案しています。
働きながらデューデリジェンスを行おうという事です。

買収資金の調達については LBO等も簡単に紹介されています。


私の感想としては
「同じぐらいの資金がかかるなら、確かに飲食店を自己資金で開くよりはリスクが少ないだろう」
と思いました。
ただし、
「会社買収はゴールではなくあくまでもスタート」
「買収した会社の従業員の心をどうやって掴んで働いてもらうかが大変だろうなぁ」
と思いました。
会社買収が魅力的だと思った点は、
・後継者不足で廃業したくないのに廃業せざるを得ない会社が増えているため、
→1:現在はかなりの買い手市場である。
→2:会社買収において、買い手と売り手間の情報の非対称性が強いため、とんでもないディスカウントで会社を買収できる可能性がある。(逆にとんでもない偶発債務が発覚して高値買いの可能性もあり得る)
という点です。
あまりに安く会社を買うと、後々の税務上の問題とかも出てきそうですがそれについてはこの本では書かれていませんでした。

会社買収に関してリスクがあるなと感じている点は以下です。
・サラリーマンでも買収できるような中小企業は市場性がほとんどないものなので、一度コミットしてしまうと損切りが不可能なのでは?
・買収後の経営について、買収した会社の従業員や取引先の理解が得られない場合は、いきなり行き詰まる可能性がある
です。
これらの問題についてはヘッジ策を何とか考えておかないと駄目でしょう。
かといって、株式投資のように、10個の会社を買収してポートフォリオを作ることなどはかなり難しそうです。

全体として会社買収&経営に関しては
ハードルはある程度高いでしょうが、きちんとした知識を身に着ければ大怪我はしないのではないかと考えました。
もっとも、会社関連の法務、税務、経営知識、引継ぎ、従業員の雇用etc等を考えてリスクのある会社買収を行うぐらいだったら、
その分の情熱を持って株式投資をした方が割が良いのかもしれませんが。