自転車の教科書のレビューその2です。(その1はこちら )
その1では
「自転車は無理に猫背で乗らなくて良い」
という事について書きました。
著者の主張とは少しずれていますが、
プロのロードレーサーや競輪選手ですら猫背乗りをしていない人がいるので、
アマチュアはしんどい猫背で無理に乗る必要がないのだろうという私なりの解釈を書きました。
レビューというより私の主観記事のような気がしますが、、、
今回はその1で予告した通り「バランスを取ること」について書きたいと思います。
著者はバランスについて、
「後ろ足に荷重するな」ということを書いています。
具体的には後ろ足に荷重せず、前足荷重することが肝心で、前足荷重の理想的なペダルの位置は1時の位置であると述べています。
ペダリングの基礎も1時の位置まで踏み込み、後は惰性で回すだけとのことです。
このペダリングを実践してみましたが、このペダリングの仕方は平地でも登りでも楽に足を回せました。
これは目からうろこでした。
また、左右のバランスについてはやまめの宿題として
「左右の両方でケンケン乗りができるようになろう」
と書いています。
ケンケン乗りとは、
「片脚をペダルに乗せて、もう一方の脚で地面をけり出して進む」事です。
左足をペダルに乗せて右足で蹴りだすのは誰も出来ると思いますが、右足をペダルに乗せて左足で蹴りだすのはなかなか難しいと思います。(右側にチェーンリングがついている事もその難しさに拍車をかけています)前後左右のバランスについて、著者の言うとおりにしても十分練習になると思いますが、私のお薦めのトレーニングをあえて書こうと思います。
それは
「スタンディングの練習」です。
スタンディングの練習をやってみると分かると思いますが、荷重するペダルの位置、左右のバランス等の自転車の教科書に書かれているバランスについて必要な要素はほとんど含まれています。
自転車に何年も乗っているのにスタンディングが出来ないという人は多いと思います。(特にローディの人は)
スタンディングの練習は気負わずとも、信号待ちの時や休憩でちょっと自転車を降りるときなど、いつでも出来ます。
やってみると分かりますが、慣れないうちはかなり難しいです。
しかし、スタンディングが少しでもできるようになると今までの自分はなんだったんだと思うぐらい自転車の扱いは上手くなっているはずです。
具体的に言いますと、道路のギャップを乗り越える時の安定感等がスタンディングが出来る人とできない人では格段に違います。
止まる時も安全に止まれるようになると思います。
ただ、バランスが取れるようになったからといって、下りのコーナーでは早く走れるようにはなりません。
スタンディングでのバランス能力と、下りのコーナーでのライン取りの能力やタイヤのグリップを感じ取る能力は全くの別物です。
という事で偉そうに言ってる私の下りは相当遅いです。
スタンディングならそこらのローディには負けないと思います。
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