インデックス投資家からの脱却 (アンチインデックス)

インデックス投資を嫌うブログ主による駄ブログです。

2013年08月

私は一応バリュー投資家を自認しています。
そのため、四季報のスクリーニングでは低PER、低PBR銘柄等を発掘するようにしています。

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低PER、低PBR銘柄を探していると、万年割安銘柄や万年ジャスダック銘柄を良く発掘します。
投資を始めた頃は、こういう銘柄を見つけた時に
「すごい銘柄を見つけた。この割安状態が見直されれば株価3倍も夢じゃない!」
とか思っていました。
しかし、実際に投資してみると割安銘柄がさらに割安になって損をしたり、
3年ほど待ってみても割安が全く解消されないまま、マーケット全体は上がっていて置いてけぼり、という事がしばしば起こりました。

なぜこのようなことが起こるのか当初は理解に苦しみましたが、今は理由がなんとなく分かりました。
万年割安銘柄がその価値を見直されない理由は
「利益成長」
がほとんどないからです。
万年割安銘柄の事業内容を見ると、
「堅実」である場合が多いです。
別に堅実なのが悪いというわけではないですが、
「利益成長」の夢を見させてくれるような事業内容でない場合が多いです。
このことに気付いてから、割安銘柄を発掘してもそれだけの事では喜ばず、事業内容を自分なりに勉強し、成長性があるかどうかを吟味するようになりました。
そうしていくと割安銘柄の中には、「堅実」と「利益成長」を両立している素晴らしい企業があるものの、その数は非常に少ないということに気付きました。

さて、万年ジャスダック銘柄も万年割安銘柄と似たようなところがあるのですが、
万年ジャスダック銘柄が抱える大きな問題として、「経営者に成長しようという気がない」という事が挙げられます。
上場企業の経営者たるものは企業成長を通じて、創業者利益と株主利益を最大化するということを目標として欲しいものですが、
「ジャスダックでもマザーズでも上場するのがゴール」
みたいな意識を持った経営者が存在するのも事実です。
もちろん経営者に真意を聞いたわけではないので、実際のところは分かりませんが、そうとしか思えない場合があります。
実際、そういう会社の株主構成を見ると、創業者一族と会社の持ち株会で発行済み株式数の半分以上を占めている。
などということがあります。
要するに同族経営から脱却して、近代経営を行い、利益成長してゆくゆくは東証1部に上場しようなどと考えていないということです。
こういう企業に対して
「割安だから」という理由だけで投資すると、大体が大したリターンを稼げない結果に終わると思います。


ただ、万年割安銘柄、万年ジャスダック銘柄でも、あるニュース等で大化けすることもあります。
私が昔保有していた銘柄に石原薬品(証券コード4462)があります。
これも万年割安銘柄で、目立たない銘柄でしたが、何年も地道に研究を進めていたのでしょう。
画期的な導電性銅ナノインクを開発したというニュースで急騰しました。
私が石原薬品を保有していた5~6年前にはプラスのニュースは何もなく、
「石原薬品が保有している株の評価損がすごい事になった」
みたいな悪いニュースしかなかったので、ずっとホールドしている人達の事をなんとも羨ましく思います。

年初来~8月末のパフォーマンスです。

自分資産:+61.07%
+62%程度を行ったりきたりです。


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毎度おなじみの週末パフォーマンスです.

自分資産:+63.89%

先週からの動きはほとんど無しです。



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インデックス投資の名著にはだいたい次のような事が書いてあります。
「値動きのみで投資判断を行うチャート分析は役に立たない(市場平均以上の超過収益を得られない)」
と。
これを真に受け、インデックス投資家を自称する人達は
「チャート分析は役に立たない」、「インデックス投資の方が有効」などと結論付けます。
私は「チャート分析が役に立たない」と言う結論には特にケチをつけるつもりはありません。

しかし、「値動きのみ」を投資判断の基準に置いているのはチャート分析だけではありません。
実はインデックス投資の根拠となるモダンポートフォリオ理論 では、ポートフォリオ構成のパラメータとして用いる
期待リターン(平均値)、リスク(標準偏差)、相関係数、ベータといった数値を、全てリスク資産の「値動きのみ」を以って計算しているのです。


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期待リターン(平均値)は過去のリスク資産の価格推移から算出していますし、
リスク(標準偏差)も過去のリスク資産の価格推移から算出しています。
相関係数も2つのリスク資産の値動きのみから計算しています。
そして、「値動きのみ」から得られた指標をいろいろ数値変換を行ったり、無リスク資産という前提を置くなどして、
「市場ポートフォリオが有効なポートフォリオである」
という結論を導き出しています。

対するチャート分析では
値動きというデータから(値動きだけでなく出来高データを用いているチャート分析のテクニックもあるようですが)
乖離率、移動平均線、モメンタム、フィボナッチ、エリオット波動、ウィリアムズ%Rなどなどの指標を導き出しています。
そこからいろいろな検証を行ったうえで
「チャート分析は有効な投資手法である」
という結論を導き出しています。


両方の意見を比べてみましょう
モダンポートフォリオ理論の結論では
「値動きから計算された指標(平均、標準偏差等)を用いて有効なポートフォリオ(効率的フロンティア)が導ける」
チャート分析の結論では
「値動きから計算された指標(乖離率、ウィリアムズ%R等)を用いて有効な売買戦略が導ける」

要するにどちらの理論も
「値動きというデータから得られた指標を用いて、なんらかの有効な投資手法が存在する」
という事を言っているに過ぎないのです。
ここでいう「有効な」とは、「市場平均を超過するリターンを得られる」という意味ではなく、
「あてずっぽうよりはマシ」ぐらいの意味に捉えてもらいたいと思います。

上の結論を見ると、違っているのは、どの指標に着目するかという事と、導くのが有効なポートフォリオか有効な売買戦略かというだけの話なのです。

こう考えると、インデックス投資だ金融工学だと偉そうに言う人達も結局チャート分析と同じ土俵に立っているだけと言えます。

むしろチャート分析の方が
「時々刻々と指標は変化している」という認識を行っているだけマシな感じです。
モダンポートフォリオ理論では
「長期的に見て信頼性のある期待リターン、標準偏差というのが存在する」
という立場から、ゆるぎないポートフォリオを組もうとしている思想なので、理論の柔軟性に欠けると思われます。

私はどちらかというとチャート分析の方を信用しています。
なぜならば、インデックス投資はロングオンリーに対して、チャート分析ではショートポジションも取れるという、選択肢の多い売買戦略だからです。

ちなみに私はチャート分析の勉強は全く行っていないので、本記事に間違いなどがあればご指摘をお願いします。

恒例の週末パフォーマンスです。

自分資産:+64.41%

日精ASB機械がよく上がりました。他の銘柄はほぼ動かずでした


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