インデックス投資家からの脱却 (アンチインデックス)

インデックス投資を嫌うブログ主による駄ブログです。

2013年03月

前回の「私がインデックス投資を辞めた理由 その2 前篇 」では、
分散投資を行うことでリスクが低減するという通説に対して、分散投資も集中投資もポートフォリオの資産変動はあまり変わらないということを述べました。
インデックス投資を辞めた現在の私の投資スタイルは集中投資ですが、
今回は分散投資のデメリットと集中投資のメリットを書いてみたいと思います。


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1:インデックスファンドによる分散投資のデメリット
インデックスにはいろいろな銘柄が含まれています。
TOPIXには東証1部上場企業の全てが採用されています。
また、日経平均には多岐にわたる業種225銘柄が採用されています。
日経225採用銘柄一覧はこちら をご覧ください。
日経225採用銘柄一覧を見ると、どうしても投資不適格であろう銘柄が存在します。
誰もが思うのは東京電力でしょう。
原発事故を起こしながら経営責任は取らず、従業員にボーナスまで出している企業に投資をしようと思う人はまずいないでしょう。(デイトレには最適な銘柄なのかもしれませんが)
しかし、インデックスに投資するということは、自動的に東京電力の株を買っているということになります。
世の中には色々な投資スタイルと投資理念があるので、「ぜひ東京電力に投資したい」と思う人もいるでしょうが、
インデックス投資の理念である「長期投資」を考えた時に、東京電力が長期投資に耐えうる企業であるとは到底思えないです。
また、東京電力のような極端な企業でなくとも、「こんな企業には投資したくないな」と思う企業は人それぞれあるでしょう。
ブラック企業(ワ○ミ等)には投資したくないと思う人もいれば、
「対面販売の証券会社のビジネスモデルは時代遅れ」との考えから大手証券会社には投資したくない人もいるでしょう。
しかし、そんな思いはインデックス投資では叶えられません。
インデックスにおける構成比を考慮し、該当銘柄の空売りを仕掛けるというのも手段としてはあり得ますが、
個人では相当難しいでしょう。
個人が出来るのは精々、自分の投資したくない会社がインデックス構成銘柄から外れる事を願うぐらいでしょうか。


また、投資の目的である「お金儲け」を考えた場合、インデックス投資では5倍や10倍は望むべくもありません。
全世界株式インデックスのVT であっても、アメリカ株式の構成がほぼ半分を占めています。
なお、先進国でいえば、先進国株式が85%程度を占めています。
先進国の経済が今後5倍や10倍になる可能性は極めて小さいでしょう。
平均点は取れるかもしれませんが、投資によって金持ちになれる可能性は極めて低いと思います。
私は投資の目的を「金持ちになるため」に設定しているので、インデックス投資は選択肢から除外しています。

インデックス投資による分散投資のデメリットをまとめると
1-1:投資不適格、投資したくない銘柄に対して自動的に投資してしまい、それを避ける事が出来ない
1-2:平均点では金持ちになれない
です。


2:個別銘柄集中投資によるメリット
個別銘柄集中投資によるメリットは上記インデックス投資のデメリットの逆です。

2-1:自分なりの投資適格・投資適格銘柄だけに投資できる。
2-2:平均点以上を取り、金持ちになれる可能性がある。(大損の可能性はストップロスで小さくできる)

しかし、この投資法を行うには2つの大前提が必要です。
・自分で銘柄調査、財務分析等を行える。
・自分で投資を行った銘柄に惚れこまず、損切りルール、ナンピンルール、利食いルール、資金管理ルールを守れる。

ですので、財務分析等が出来ない方には個別銘柄集中投資は全くお勧めできません。
また、財務分析以外にも自分なりの利食い目標株価、損切りルール、資金管理ルールを決め、それに従えない方にもお勧めできません。
人間には、自分の考えを後押しする情報を集める癖があります。
ですので一度自分の判断で良いと思って買った銘柄に対する悪いニュースは、目に入れなくなります。
もしくは悪いニュースも自分に都合の良いように解釈してしまいます。

ですので、いつでも自分のポジションにニュートラルな態度で臨めて、臨機応変に対応できる人間でないとこの投資法は無理だと思います。
特に重要なのは損切りです。
伝説のトレーダー エド・スィコータの言葉を引用します。
「良いトレードの要素とは1に損切り、2に損切り、そして3に損切りだ。もし、この三つの法則に従うなら、誰にでもチャンスはめぐってくる。」

ちなみに私は短期トレードが下手くそで損切りしまくってます。
致命傷を負っていないのは、損切りのおかげです。

注目銘柄です。
8917 ファースト住建。
株主還元策および業績がよいです。
今後の消費税増税前の駆け込み需要を見込むと利益が大きくなる可能性が大きいです。
また、それを見越して新卒採用も増やしています。



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私がインデックス投資を辞めた理由 その2です。



前回はインデックスの銘柄構成及びウエイトについて疑問を持った事が、私がインデックス投資を辞める理由の一つになったことを書きました。

次に疑問に思ったのは、分散投資は本当にリスク低減に有効で、集中投資は本当に危険なのかという事です。


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分散投資の利点については、金融工学の理論による説明と、常識的な説明がなされる事が多いです。

金融工学の理論による説明は和の期待値
和の分散
が持つ数学的性質から説明されます。

ここでは説明しないので、リンク先を参照してください。



また、常識的な分散投資の利点は以下のように説明されます。

「どんなに優良企業だと思っていても、将来は何があるか分からない。現に震災前は東京電力株は定期預金のように思われていたけど、今の株価は震災前の10分の1以下になってしまって、配当も払ってもらえない。そういう事が起こらないように1つの銘柄に資金を集中させずに分散投資するんだよ。」



金融工学的側面からの説明ですが、これは「期待値と分散は所与である」という非常に限られた場合に成り立つものです。

しかし、将来の期待リターンは誰にも分かりませんし、将来の分散も誰にも分かりません。

将来の分散が分からないとしても各資産の相関係数が1でない限りはリスクが低減できるではないか、という反論もありますが、

アジア通貨危機やリーマンショックといった場合は、瞬間的に各資産の相関は1に近づきます。

リーマンショックのように一瞬で起こる重大な危機の瞬間に対しては、分散投資は無防備です。

また、分散投資が有効であったとしても危機時における資産の大幅な下落はできれば避けたいものです。



「危機時に分散投資していた資産がそれぞれ約40%下落した。相関係数は1ではないから、リスクは低減されているので、これでいい。しかも、アクティブファンドは平均して45%下落しているから、俺のインデックス投資はアクティブ運用に勝っている!」

あなたは自分の資産が40%下落してもアクティブに勝っているから大丈夫だと言えるでしょうか?

私はよほどの余裕資金で運用を行っていない限りは言えないです。



また、常識的な説明に対してはこう反論できます。

「東電みたいに問題が起こっている企業の株価が10分の1以下になるまで黙って持っている必要はあったのか?どう考えても損切りすべき銘柄ではなかったのか?東電株を損切りして得た資金で有望な銘柄を買っていた方がよほどよかったのでは?」

現に東電株に集中投資をしていたとしても、震災後に素早く売り注文を出していれば、損失は20~50%で済んでいます。

最大で50%の損失は大きいですが、取り戻せないほどの致命傷ではありません。

また、インデックスによる分散投資を行っていても、一時的に資産が50%減少することはあり得ます。

ここ5年のTOPIXのチャートを見ればそれが分かります。

また、大恐慌時代には、インデックス指数であるダウ工業平均が90%下落ということも実際に起こっています。



以上の事より、集中投資であろうが分散投資であろうが大きな下落リスクを抱えているという事が分かります。

つまり分散投資は下落リスクを小さくする投資手法ではないということです。
では、分散投資でリスク低減を行えないならば、何をすればリスクが低減できるのでしょうか?
私はリスクを小さくするためには「損切り(トレイリングストップ も含む)」という行為が有効であると考えます。
むしろ、リスク管理手法として損切りとトレイリングストップ 以外の選択肢はないと言っていいでしょう。

なぜならば、インデックスであろうが個別銘柄であろうが、どこまで下落するのか、どこまで上昇するのかははだれにも予測できないからです。


インデックス投資の本には
「損切りせずずっと耐えていれば資本主義経済は成長し、市場の値は戻る。だからじっと耐えてホールドしているのがよい。歴史もそれを証明している。」
と書いていますが、過去に市場が値を戻したからと言って、将来にまた値が戻るとはだれも保証できません。
また、若い時に大幅下落が起こればまだマシですが、老後資金を必要とする直前に起これば救いようがありません。


長くなるので、まとめますと
1:分散投資も集中投資も下落リスクは同等である
2:下落リスクを管理できる手法は損切り(トレイリングストップ を含む)のみである


では、集中投資と分散投資は結局同じ事なのかというとそうではありません。
集中投資のメリットについては次回に書きたいと思います。

追伸
トレイリングストップという単語に貼ったリンクは全て違うURLを貼っています。
ご参考になさってください。

向日町競輪場 で開催された、「KARA-1グランプリ 激辛グルメ日本一決定戦 」に行ってきました。
今回のKARA-1グランプリは2回目の開催となります。
私は競輪ファンなので、競輪場で開かれるイベントには見境なく参加していますので、第1回目ももちろん参加しています。

今回参加した感想は
・人多すぎ
・料理辛すぎ
でした。

参加人数については、第1回の来場者数は主催者発表で2万人(第1回のレポートはこちら
今回は主催者発表では、なんと5万人とのことです。
写真を見ていただければ分かると思いますが、すごい人でした。
普段の来場者数もこれぐらいならいいなぁと、絶対にかなわない思いを抱きました。

38235271.jpg


私は人出の多いイベントと並ぶという行為が大嫌いなので、今回のイベントはほとんど楽しめませんでした。
こう言っては失礼ですが、辛いだけの料理を食べるために30分も並んでいられません。

前回の第1回目は競輪の場外発売開始と同時に入場しましたが、午前中の来場者は数えるほどでした。
競輪ファン(強引にファンに引きずり込んだ)の同行者とブースを回っていると、全てのブースの呼び子から声がかかるほどだったことを覚えています。
今回は午前11時前に阪急東向日駅から競輪場に行ったのですが、駅の乗降客数が異常でした。
いつもの場外発売時には、スポーツ新聞を持ったそれらしき爺さんぐらいしか見かけないのですが、今日は若者や家族連れ、カップルの姿が多く見られました。

そして、会場に到着して撮った写真が上の写真です。
この時点で自分の心は半分以上萎えていました。人が多すぎです。
せっかくだからと、ほとんど並んでいないブースのカレーを買って食べましたが、私には辛すぎて完食するのが精一杯でした。

同行者も人の多さにげんなりしていました。
また、5万人という入場者数は競輪場のキャパを超えていると思われます。
しかし、場外売り場はかなり空いていて快適でした。近所のコンビニで買ったアンパンをかじりながら、大垣競輪の場外発売レースを楽しみました。
KARA-1グランプリの来場者にもぜひ、競輪に興味を持ってもらいたいと思いました。

しかし、向日町競輪場の施設、とくにトイレはひどく、家族連れなどはかなり困ったと思われます。
競輪場なんて碌な所じゃないという印象を持った来場者も多かったかもしれません。


まとめ
・人が多すぎて、次回のKARA-1グランプリはあまり行く気がしない。
・辛いだけの料理は勘弁。
・子供連れの小学生のお子さんにはあの辛い料理は無理なので家族間で不和が起こっていないか心配
・向日町競輪場は施設改善を行うべき(金がないのは重々承知)
・競輪で3000円負けた

以上です。

会社四季報CD-ROM 2013春号を本日買いました。

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最新の四季報を買ってみて思ったのは、
「毎号買うほどの価値はない」
でした。
会社の経営状態が四半期で大幅に変わるということはないので、スクリーニング条件を最新のデータでやってみても大して結果は変わらないという事が分かりました。
銘柄毎の業績予想も、私はほとんどあてにしていないので特に買う必要はなかったかなと思います。

ところで、四季報でちょっと食指を動かされた銘柄を見つけました。
業績や財務、今後の業界動向については申し分ないのですが、
その企業はどうやらブラック企業っぽく、扱っている商品も私ならあまり買いたいとは思えない企業です。
こういう企業に投資すべきか否かは迷うところですが、投資の目的として
「お金儲け」がある以上、とりあえず儲けさせてくれそうな銘柄ならば買おうと思いました。
今は日精ASB機械とハイレックスコーポレーションに投資資金をつぎ込みすぎていて、投資資金がほとんど無い)ので、
JR西日本を売ったお金で最低単元、もしくは最低単元×2ぐらい買おうと思っています。
企業分析が終われば、ブログで銘柄と私なりの財務分析結果を公表したいと思います。

会社四季報CD-ROM2013年2集春号/東洋経済新報社
¥6,980
Amazon.co.jp

余談
私が四季報CD-ROM版を持ってレジに並んでいたとき、私の前に並んでいた人は「四季報2013 ワイド版 春号 」を持っていました。
店員さんが書店のポイント会員登録の案内をして、
「パソコンや携帯からでも会員登録出来ますよ」
と言っていたのですが、
そのおばさんは
「いやいや、私そんなん使えんし」
と答えてました。
こういうレベルの人が四季報に興味を持ち始めたということは、既にマーケットは過熱気味なのかもしれません。


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