3月29日に東燃ゼネラル石油からの配当金を郵便局で受け取りました。
その額は17,073円。なかなか嬉しい金額です。
配当金の受け取りは銀行口座振り込みで受け取る方が面倒くさくないですし、平日の営業時間内に郵便局窓口へ行く必要も無くなります。
また、配当金領収書の破損、紛失、盗難の恐れもないので銀行口座で受け取るのが間違いなく合理的です。
しかし、「窓口で現金を受け取る」という行為がなかなか嬉しいもので、非合理的だと分かっていながらも私は配当金の受け取りは「窓口で現金」にこだわろうかと思っています。
さて本題。
株主には嬉しい配当金ですが、株主への還元政策としてはもう一つ自社株買い という政策があります。
どちらも「株主に利益を還元する」という行為なので大きな違いは無いように見えますが、かなり違いがあります。
まず配当金のメリットとデメリットを以下に挙げます。どちらも株主目線です。
メリット
・株主へ現金で還元される
・安定的な配当金の支払いは株価の下支え要因となる
デメリット
・配当金に課税される。そもそも配当原資は企業が稼ぎ出した「税引後」利益であるので、利益に対して2重課税をしていることになる
・配当金をもらったらそれでおしまい。配当金の効果が当期の決算期以降に継続しない。
次に自社株買いのメリットとデメリットです。
メリット
・市場で買い圧力が強まり、株価の上昇が期待できる
・自社株買いを行った後の効果が永続的である
・自社株買いに使われたお金には税金がかからない
デメリット
・現金による還元に比べて、メリットが株主に伝わりづらい(そのため配当を好む株主、特に個人投資家には配当を好む人が多いように思う)
・バランスシートが圧縮され、自己資本比率等が下がる
自社株買いで分かりづらいのは、「効果が永続的」であるという部分だと思います。
これについては簡単な説明がこちらのサイト でされていますので、ご参考になってください。
では、以上のメリットとデメリットを比較して、どちらが株主にとってふさわしいかということになります。
これは株主の立場によって違ってきます。
とりあえず個人投資家にとってはどちらが良いかという事を述べたいと思います。
極端な2例を挙げるので、読み物と思っていただければ結構です。
1:金持ちの場合
配当金だけで生活していけるような個人投資家(要するに金持ち)にとっては、配当金による還元が重要でしょう。
もし、全ての株主還元政策を自社株買いでやられてしまっては、キャッシュフローが激減します。
そうなると、生活資金は資産の切り売りで作っていかなくてはなりません。
売りたくない資産もあるでしょうが、生活のためには売るしかありません。
そうなると不当に安い値段で資産を売らざるを得ない場合も多いでしょう。
よって金持ちにとっては配当金による株主還元政策が重要だと言えるでしょう。
結論:金持ちは資産価値の増大ではなく、キャッシュフローを重視する。
なぜならば、すでに資産価値は増大しているというのがお金持ちの定義であり、お金持ちは資産増大にあまり意味がないからです。
その証拠に大金持ちであるジョン・D・ロックフェラーの言葉に
「私のたった一つの楽しみをご存じですか? それは配当が配達されてくるのを見ることです。」
とあります。
2:一般庶民の場合
金持ちになりたいと願う一般庶民に配当金を支払うと、目先の生活資金に充ててしまい金持ちへの道が遠ざかります。
しかし、企業に自社株買いを行ってもらうと、手元にお金は残りませんが、株価が上昇し投資資産は増加します。
その増加した投資資産を元手に新たな投資を行い、さらに投資を行った先が利益好調、さらに自社株買いをする、という繰り返しで一般庶民はお金持ちになっていけます。
よって一般庶民が企業に臨むべき株主還元政策は自社株買いということになります。
結論:一般庶民はキャッシュフローより、資産価値の増大を重視する。
なぜならば、一般庶民はキャッシュフローは労働で得ることができ、そのキャッシュフローの範囲内で生活していくことを前提としています。
そして資産はあまりないというのが一般庶民の姿だからです。
私は一般庶民なので、もちろん自社株買いを企業に求めています。
ちなみにウォーレン・バフェット氏は金持ちにも関わらず自社株買いを好むようです。
多分ウォーレン・バフェット氏は極度の「株主価値増大マニア」なのではないかと思います。
追伸 本記事では触れませんでしたが、株主優待も嬉しいものです。
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その額は17,073円。なかなか嬉しい金額です。
配当金の受け取りは銀行口座振り込みで受け取る方が面倒くさくないですし、平日の営業時間内に郵便局窓口へ行く必要も無くなります。
また、配当金領収書の破損、紛失、盗難の恐れもないので銀行口座で受け取るのが間違いなく合理的です。
しかし、「窓口で現金を受け取る」という行為がなかなか嬉しいもので、非合理的だと分かっていながらも私は配当金の受け取りは「窓口で現金」にこだわろうかと思っています。
さて本題。
株主には嬉しい配当金ですが、株主への還元政策としてはもう一つ自社株買い という政策があります。
どちらも「株主に利益を還元する」という行為なので大きな違いは無いように見えますが、かなり違いがあります。
まず配当金のメリットとデメリットを以下に挙げます。どちらも株主目線です。
メリット
・株主へ現金で還元される
・安定的な配当金の支払いは株価の下支え要因となる
デメリット
・配当金に課税される。そもそも配当原資は企業が稼ぎ出した「税引後」利益であるので、利益に対して2重課税をしていることになる
・配当金をもらったらそれでおしまい。配当金の効果が当期の決算期以降に継続しない。
次に自社株買いのメリットとデメリットです。
メリット
・市場で買い圧力が強まり、株価の上昇が期待できる
・自社株買いを行った後の効果が永続的である
・自社株買いに使われたお金には税金がかからない
デメリット
・現金による還元に比べて、メリットが株主に伝わりづらい(そのため配当を好む株主、特に個人投資家には配当を好む人が多いように思う)
・バランスシートが圧縮され、自己資本比率等が下がる
自社株買いで分かりづらいのは、「効果が永続的」であるという部分だと思います。
これについては簡単な説明がこちらのサイト でされていますので、ご参考になってください。
では、以上のメリットとデメリットを比較して、どちらが株主にとってふさわしいかということになります。
これは株主の立場によって違ってきます。
とりあえず個人投資家にとってはどちらが良いかという事を述べたいと思います。
極端な2例を挙げるので、読み物と思っていただければ結構です。
1:金持ちの場合
配当金だけで生活していけるような個人投資家(要するに金持ち)にとっては、配当金による還元が重要でしょう。
もし、全ての株主還元政策を自社株買いでやられてしまっては、キャッシュフローが激減します。
そうなると、生活資金は資産の切り売りで作っていかなくてはなりません。
売りたくない資産もあるでしょうが、生活のためには売るしかありません。
そうなると不当に安い値段で資産を売らざるを得ない場合も多いでしょう。
よって金持ちにとっては配当金による株主還元政策が重要だと言えるでしょう。
結論:金持ちは資産価値の増大ではなく、キャッシュフローを重視する。
なぜならば、すでに資産価値は増大しているというのがお金持ちの定義であり、お金持ちは資産増大にあまり意味がないからです。
その証拠に大金持ちであるジョン・D・ロックフェラーの言葉に
「私のたった一つの楽しみをご存じですか? それは配当が配達されてくるのを見ることです。」
とあります。
2:一般庶民の場合
金持ちになりたいと願う一般庶民に配当金を支払うと、目先の生活資金に充ててしまい金持ちへの道が遠ざかります。
しかし、企業に自社株買いを行ってもらうと、手元にお金は残りませんが、株価が上昇し投資資産は増加します。
その増加した投資資産を元手に新たな投資を行い、さらに投資を行った先が利益好調、さらに自社株買いをする、という繰り返しで一般庶民はお金持ちになっていけます。
よって一般庶民が企業に臨むべき株主還元政策は自社株買いということになります。
結論:一般庶民はキャッシュフローより、資産価値の増大を重視する。
なぜならば、一般庶民はキャッシュフローは労働で得ることができ、そのキャッシュフローの範囲内で生活していくことを前提としています。
そして資産はあまりないというのが一般庶民の姿だからです。
私は一般庶民なので、もちろん自社株買いを企業に求めています。
ちなみにウォーレン・バフェット氏は金持ちにも関わらず自社株買いを好むようです。
多分ウォーレン・バフェット氏は極度の「株主価値増大マニア」なのではないかと思います。
追伸 本記事では触れませんでしたが、株主優待も嬉しいものです。
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