インデックス投資家からの脱却 (アンチインデックス)

インデックス投資を嫌うブログ主による駄ブログです。

2013年01月

日本株は連日上がりまくりで、私の持ち株も上がっています。
そして、適当に手を出した短期売買でちょっと(だいぶ)火傷。
その火傷のせいで、2013年1月の月間運用成績はインデックスに敗北しそうです。
月間のリターンについては明日、詳細を書きます。
負けてるので、あまり書きたくないですが、、、

さて、本題。
今、私が注目している銘柄は、「未来工業(証券コード7931) 」です。

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注目理由は以前の記事 で取り上げたミライアル と同様で、
1:キャッシュリッチである
2:利益率が高い
3:無借金経営である
4:直近の決算発表内容が良い
ということです。

さらにこの銘柄の特徴で私が気に入った点を挙げるとすれば、
イ:マイナーな2部銘柄である
ロ:浮動株 (株の流通量のこと)が少ない
これらが結構重要です。
(イ)については、誰もが注目している1部上場で割安な銘柄は、すでにファンドなどに物色されており、上昇余地がない場合が多いです。(これはただの私の妄想なので真に受けないでください。1部銘柄でも素晴らしい上昇を見せる企業もあります。)
また、2部銘柄は1部に指定替えになった時にご祝儀相場として株価の上昇が見込めます。

(ロ)については経済学の初歩である、需要と供給の関係から、株の供給(流通量)が少なくなればそれだけ価格が上がりやすいという事です。

今の私のポジションは、1001円で300株を保有しています。
もっと買い増ししたいのですが、現金ポジションがもうほとんどないので買い増すことはできません。
現在保有している株を売り払って、買い増しをするという選択肢もありますが、
現在保有している株も気に入っている銘柄ばかりで、あまり売りたくないものばかりです。
買い増しのための、新規資金の導入も検討したいと思います。
新規資金の導入を考えるぐらい、この株は魅力的です。
ちなみに買い煽りをしているわけではありません。
買い煽りをするならば、300株とは言わず、1000株以上仕込んだところでこの記事を書きます。

当面の目標株価は欲張って2000円にしたいと思います。
ただ、2000円に行くまでには少なくとも1年以上かかると思います。(これも私の妄想です)
 

投資信託を銀行で買う人も多いようです。
私は元銀行員ですが、銀行の投信販売の研修で、
「ドルコスト平均法」と「長期投資」の利点を教わり、これを強調したセールストークをするように言われた記憶があります。
私は銀行の研修を受ける以前の学生時代に、「ウォール街のランダムウォーカー」を読んでいたので、研修はとても退屈でした。
特に研修当時はまだインデックス投資有利説を信じ込んでいたのでさらに退屈でした。
なおこのような研修を行った後でも、大多数の銀行員の知識は「ウォール街のランダムウォーカー」を読んだ人以下の知識しかありません。
あまり銀行員を信用しないようにしましょう。
同じ理由で、証券会社の営業員や、保険会社の販売員についてもあまり信用しない方がいいでしょう。


さて、本題。
銀行や証券会社の窓口では投信販売の際に、飽きずに「長期投資はリスクが小さい」という文句が使われているようです。
もし、銀行員に「長期投資はリスクが小さい」と言われたらこう返しましょう。
「なぜ、10年定期の預金金利の方がが3カ月定期の預金金利よりも高いのですか?長期の方がリスクが小さいのだから、リスクとリターンの関係から言って、3カ月定期の方が利率が高いはずですよね?」と。


また、あなたが住宅ローンを借りようとするときにも使えます。
「3年固定金利より、10年固定金利の方が高いのはなぜですか?長期の方がリスクが小さいんですよね?ならば、銀行が取るリスクとリターンの関係から言って、10年固定金利の方が金利を安くできますよね?」

長期の方がリスクが小さいとすれば、長短金利のイールドカーブは右肩下がりになるはずですが、そうはなっていません。
これはいかなる場合でも、長期の方がリスクが高いことを示しています。
これは金融の常識です。


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短期投資(投機)はリスクが大きいという印象がありますが、実は短期投資の方がリスクは小さいです。
株式市場に限ると、各銘柄にはストップ安、ストップ高の値幅制限 が設定されており、1日で得られる利益・損失は制限されています。
ですので、1日で資産が5倍になったり、10分の1になったりはしません。

それに比べて長期投資の場合は、株価の制限はありません。
ずーっと持っていると、延々と株価が下がり続けるということも。株価が上がり続けると言うこともあり得ます。
例えばシャープの株を「長期投資」で10年ぐらい保有していた場合、株価は5分の1になっています。
東京電力株は20分の1ぐらいになっています。
悲惨な株でなく、利益が出ている株を上げると、ガンホー(パズドラをリリースしているゲーム会社)の株を上場以来持っているとすれば、株価は7倍強になっています。
このように長期投資は短期投資における、1日の値幅制限を大きく超える振れ幅(リスク)があります。

では、事実と反して、なぜ短期投資(投機)の方がリスクが高いと思われているのか?
それはおそらく、短期売買の特徴にあると思います。
短期売買の特徴は以下の通りです。
1:利幅が小さい(1日中取引をしてリターンが0.5%以下などはザラ)
2:1の理由のため、ポジションを大きくしがちになる。満足な利益(絶対額)を得るためには大きな資金を投入しないといけない。
3:ポジションを大きくするためにレバレッジ(元本以上の資金を投入)をかける事が多い。

1の特徴に関しては、薄い利幅をこつこつと積み上げていけばいいのですが、短期売買に手を出すような人間は短期的に大きな利益を得たいという人間が多いです。
そのため、「レバレッジをかけて有り金勝負、負ければ市場から退場」というようなポジションを取っている人(リスク管理できない素人)がいます。
人間心理としては、そのような人達の極端なエピソードが広まりやすいので、短絡的な人達には「短期売買はリスクが大きい」というエピソードが信じられているのでしょう。

極端なエピソードは心に残りやすく、実際の生起確率より蓋然性が高いように記憶に残ります。
極端なエピソードで恐怖感を感じず、一般的な蓋然性を考えるようにしましょう。

一般的な蓋然性を無視したために起こった悲劇として、以下の話があります。
911のテロ後のアメリカでは、は飛行機を避け、車に乗る人が多くなりました。
その結果、交通事故による死亡者数が大きく増えました。
飛行機の方が安全であるという統計的事実を人は無視し、車に乗るようになりました。
この交通事故の死亡者もテロの被害者だと言えますが、なんの保障もされていません。



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努力と成功についてもっともらしい格言として、以下のものがある。

「努力するものが成功しているとは限らない。
 だが、成功している者はすべからく努力している。」
という格言である。

2行目に注目すると、
「成功している者は、努力している者である」
という命題を述べていることに気づく。
もし、この命題が真であれば、その対偶も真である。
この命題の対偶は
「努力していないものは、成功していない者である」
これの真偽を見てみよう。

これを真と証明することは難しいので、反例を探してみることにしよう。
つまり、努力していないにも関わらず、成功している者を探せばいい。
その前に「成功」と、「努力」の定義が先になるかもしれない。
成功にはいろいろな種類があるし、普遍的な定義は難しい。
金銭的成功、地位的成功、いろいろあるが、ここでは金銭的成功に限ろう。
同じく、努力についてもその普遍的な定義は難しい。ここではひとまず努力の定義は置いておこう

反例を探してみたが、反例はすぐに見つかった。
民主党の鳩山前首相である。
鳩山前首相は月々のお小遣いが1500万円である。
年収3000万円を超えていれば間違いなく、現在の日本では勝ち組(成功者)といえるであろう。
それを大幅に上回る収入を、鳩山前首相は労働を提供するでもなく、リスクを取るでもなく得ていたわけだ。
努力していない者(ルーピー)でも、成功(年収1億8000万円)している、という反例が見つかった。
よって、
「成功している者は、努力している者である」という命題は偽である。

命題や論理を理解していない人間は、この結論を受け入れず
「じゃあ怠けてた方がいいってのかよ」
「努力が全部無駄なわけないだろ」
とか、見当違いの批判をしたがる。

前述の命題を偽であると証明して支持された結論は
「努力していない者でも、成功する場合がある」
という事と
「努力が絶対に成功に結びつくわけではない」
ということである。

もちろん「成功の度合い」と「努力の度合い」を統計的に分析すると正の相関が得られ、
「努力すれば、成功するという傾向が見られる」
という結論が得られるかもしれないし、この結論は、
「努力していない者でも成功する場合がある」
という命題と矛盾しない。
が、統計的に成功と努力のデータを取ったものはいない。
また、「努力」や「成功」は解釈に恣意性が入りやすく、
結果的に「成功」したから、そのために行った行動が「努力」と認められ、
「失敗」したから今までの行動が「徒労」と認識される恐れがある。

結局俺が言いたいことは、
「努力」も「怠ける」も好きにしろ、
どうせ死ぬんだし、自分が自分の生き方を「よし」と思えればいいのだ。
こう思える人間をニーチェは「超人」と呼んだらしい。
神は死んだらしいぞ。

2か月ほど前に、投資信託のビジネスモデルについて疑問を投じる記事を書きました。

投資信託のビジネスモデルってさ、、、

この記事で、投資信託のビジネスモデルは、運用成績を良くすることではなく、
残高を増やすことに対してインセンティブが働くことが問題だと書きました。
その問題に対する対応策として、投資信託の運用会社等は運用成績に応じて報酬を受け取るいわゆる「完全歩合制」がよいのではないかと考えました。

しかし、この対応策にも問題があります。
それは、「運用会社等が自身の報酬を大きくする(リターンを極大化する)ために過大なリスクを取りがちになる」ということです。
現在の制度では投資信託の損益について、全ての結果は顧客に跳ね返ってきます。
極端な話を言えば、投資信託の運用に失敗して100億円を0円にしても、投資運用会社の懐は痛みません。

完全歩合制で言うと、損失を出したときは顧客だけが損を被り、利益を出したときは顧客が利益を得、利益の一部を運用会社等が手に入れるというわけです。
こうなると、投資運用会社の行動はどうなるかというと、下記のようになると思います。
「リスクがどんなに高くてもいいから、金を殖やそう。運よく資産が二倍になればその一部が報酬として受け取れる。」
「リスクの高い運用に失敗しても、顧客には自己責任だと言って、また次の投資信託を立ち上げればいい。」

これはリーマンショックでもみられたモラルハザードの一種です。
アメリカの投資銀行は運用に失敗しても政府が税金で救済してくれ、運用に成功すれば多額のボーナスをもらえる。
要するに絶対に負けないギャンブルをしている業界だと非難を受けました。

では、完全歩合制で起きる上記のモラルハザードを回避する方法はあるのかというと、あります。
それは「運用関係者の資産の一部を、自分の運用する投資信託に投資させる」というものです。
要するに運用関係者が運用の損失にも責任を取る形にすればいいわけです。
もちろん現実的には難しいでしょうが、、、





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