インデックス投資家からの脱却 (アンチインデックス)

インデックス投資を嫌うブログ主による駄ブログです。

2012年09月

9月の第一営業日における数字と最終営業日における数字を比較し、騰落率を比較しました。

9月3日 自分の株式資産 1,972,530円 日経平均株価 8,783.89円
9月28日  自分の株式資産 2,022,121円 日経平均株価 8,870.16円

自分の株式資産騰落率 2.51%
日経平均騰落率 0.98%
自分資産と日経平均との相関係数(9月)は0.72でした。
日経平均に勝てた原因は、9月23日のブログ で取り上げた「ミライアル」の株価が上昇したからです。


とりあえず今月に限っては日経平均に勝てましたが、資産を現金化していないので本当に勝ったとは言えません。
投資というか、ビジネスは出口戦略が最も重要だと思っているので、現金化(利食い・損切り)の時期をきちんと考えていきたいと思います。

追伸
自分の持っている証券会社ではTOPIXとの比較表が出ていないので、TOPIXとの比較はできないですが、今後はTOPIXとの比較を行っていきたいと思います。



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反例がいくらでも見つかる効率的市場仮説がなぜ学者や一般の投資家から支持されるのか、その理由を考えてみました。

まず、学者が支持する理由として以下の理由が挙げられます。
・モデル化しやすい・論文が書きやすい
効率的市場仮説は、合理的な投資家しか存在しないという仮定を置くため、とても簡単でモデル化しやすい理論です。
モデル化しやすいということは、そのモデルを使っていろいろ論文が書けるので学者にとってはとても便利です。
学者の飯のタネは(特に社会科学・人文科学系の学者にとっては)、真理を究明することではなく論文を書いて、学会での地位を確立することです。
ですので経済学系の学者は、効率的市場仮説が正しいかどうかは関係なく、「論文のネタとしては効率的市場仮説が使いやすい」という理由から効率的市場仮説を前提としたモデルを想定し、論文を書きます。
その結果、巷には効率的市場仮説の論文が多く出回り、他の理論は隅に追いやられることになります。
例えモデル化できないぐらい複雑な理論を思いつき、論文を書いたとしても、自分たちを数学者か何かと勘違いしているような経済学会からは、
「数学的厳密性がない」とかいう訳の分からない理由で見下されたりします。


次に一般投資家が支持する理由として以下の理由が挙げられます。
・理論が分かりやすい・投資の実践が簡単
サラリーマン等の一般投資家には、詳細な財務分析をする時間などないでしょうし、簿記の知識を持たない人もたくさんいます。
また、投資の金言である「分散は善」の分散を行う十分な資金量もないでしょう。
そのため、「勉強する時間はないけど、資産運用に興味はある」というほとんどの一般投資家は
潜在的な意識の中に「分かりやすくて、実践が簡単(かつ儲かる)」投資手法を探し求めていると考えられます。
そのような人たちには、数ある投資手法・理論の中でも、効率的市場仮説の分かりやすさとインデックス投資が持つ実践の容易さはとても魅力的に映るでしょう。
そして、インデックス投資には十分な「実績」とデータがあります(アメリカの株式市場においては)。
画して一般投資家達には「分かりやすい」、「実践が簡単」、「実績がある(儲かる)」の三拍子そろった理論は完璧に見え、効率的市場仮説・インデックス投資が支持されることになります。

また、感覚的ではありますがこう感じている一般の方も多いと思います
・テレビでトレーダーとかを見ると確かに市場は効率的っぽいと感じる
テレビなどで、ディスプレイを何個も並べて秒単位で取引しているトレーダーや、コンピュータが1/1000秒単位で取引を行うシステムトレードについて見聞きした方は多いと思います。
これを見ると、印象的には市場が効率的なのは正しいと感じます。
しかし、トレーダーやシステムが「合理的」であることは誰が確認し、証明したのでしょうか?
リーマンショックやアジア通貨危機ではシステムトレードの脆弱性が露呈しましたし、人間のトレーダーがミスを犯すのは当たり前の事です。
また、システムに組み込まれているプログラムやそれぞれのトレーダーの相場観によって「合理的な行動」
に違いが出てきます。
システムもトレーダーも「合理的に」全面的に買い進める時に「非合理な」バブルが発生しますし、
システムもトレーダーも「合理的に」全面的に売りを行う時に「非合理な」下落相場が発生します。
要するにトレーダーもシステムも結果的に全く合理的でない行動を「ほぼ全員が」取る場合があるので、
市場は効率的でもなんでもないと私は考えています。


最後に、学者と一般投資家のどちらも効率的市場仮説を支持する理由に
・理論が正しいと思っている
という人もいるかと思われますが、反例がいくらでも見つかる理論を正しいと思う人たちは知能に問題があると思われるので無視します。


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だいぶ前の事のように思いますが、消費税増税法案が可決されました。
これにより、さらなる消費マインドの低下およびデフレの進行が懸念されています。
頭の良い野田首相は、
「消費税を引き上げることで社会保障の将来像に不安がなくなり、消費が喚起され、経済が活性化される可能性もある」
と世迷い言を言っていますが、消費意欲が落ちる事は間違いないと私は考えます。

そう考える理由は心理学でいう「双曲割引 」です。
たとえ増税分が全て社会保障目的で使用されることになっても(その可能性は低すぎる!)、社会保障を受け取ることは遠い将来であり、目の前の買い物の5円10円を心配するのが人間心理だからです。

さて、消費意欲が落ち込み、可処分所得が小さくなっても人間は簡単に生活の質を下げる事はできません。
また、洗剤や米、味噌などの生活必需品の消費量は一人当たりではほとんど減らないでしょう。
この場合消費者の選択として、同じものをより安く買おうとします。
具体的には、1円でも安いものを探してスーパーやドラッグストア等に出かけるようになると思います。
ですので、安売りを主軸においた小売業について投資妙味があるのではないかと考えています。

その中でも私は、「安売りの殿堂」の「ドン・キホーテ(証券コード7532)」に注目しています。
その理由は、主に次の2つです。
1:株主資本利益率が同業に比べ相対的に高い
2:財務内容が急速に改善している
です。
直近の決算短信 を見れば分かりますが、インタレストカバレッジレシオやキャッシュ・フロー対有利子負債
比率がここ数年で飛躍的によくなっていることが分かります。
これは会社が利益を出し、かつキャッシュを手元に残せる状態になっていることを示します。
そのうえで投資キャッシュフローの金額は小さくなっておらず、売上高は店舗出店などによってまだ伸びる余地があるように思われます。

ドン・キホーテという会社は客層が悪く、労働者の扱いがひどいということは承知の上ですが、投資対象として見た場合はなかなか魅力的だと思います。

「もっといい小売業の投資先があるよ!」という方はどしどしコメントをください。



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昨日に引き続いて、自分が今注目している銘柄の事を書きます。

自分が今注目している銘柄に「トリドール(証券コード3397)」があります。
しかし、昨日挙げた「ミライアル」は、買い銘柄として注目しているのに対し、「トリドール」は空売り銘柄として注目しています。
皆さんはトリドールという会社の名前はあまりなじみがないかもしれませんが、「丸亀製麺」と言えば聞いたことがあると思います。
トリドールは丸亀製麺のチェーン展開をしている会社です。他にも居酒屋やラーメン屋チェーンを展開していますが、売り上げのほとんどは丸亀製麺です。

さて、丸亀製麺は積極的に新規出店を行っており、急成長を続けています。
どれぐらい成長を続けているのかについては、こちら をご覧ください。

こんな伸び盛りの企業を、買いではなく売りの対象とする事は非常に危険であると認識しています。
しかし、終わりなき成長というものは存在しません。
丸亀製麺の出店数や売上も、必ず頭打ちになる時が来ます。
そして、うどんという食材は勉強すれば案外簡単に作れるものであるらしく、
その証拠と言えるかどうかは分かりませんが、現在セルフうどんチェーンは金毘羅製麺や讃岐製麺など、丸亀製麺の模倣店が乱立し、シェアを奪い合っています。
この劇的な競争環境の中で、トリドールは、自己資金ではなく借入による新規出店を行っています。
つまり、チェーンの新規出店→売り上げ増加という拡大路線が息詰まると借金返済がままならない状況のすこし危なっかしい経営を行っているわけです。
もし、事業拡大が思うようにいかない場合に業績は支払利息や地代、人件費等で急激に悪化するであろうと思われます。
ですので、丸亀製麺の出店数や売上を細かくチェックし、頭打ちとなったところで売りを仕掛けることを考えています。

ちなみに今のところ信用取引口座は開いていないですし、その上信用取引の資金もそれほどないので上の話は絵に描いた餅です。
しかし、空売りを仕掛ける目線で企業を見るのも面白い事だと感じています。
ちなみに、出店数がとまったチェーン企業の株を売るというアイデアは 自分が読んだ投資本 基本編 に挙げた
「ピーター・リンチの株で勝つ」から得ているアイデアです。

ピーター・リンチの株で勝つ―アマの知恵でプロを出し抜け/ダイヤモンド社
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余談ですが、自分は2010年の冬に事故にあい、入院をしていたのですが、隣のベッドに香川県でも有名なうどん店の店主が、同じく事故で入院してきました。
ある時隣のベッドで、うどん店の店主が携帯電話で何やら話をしていたのですが、その話の内容が
「丸亀製麺が香川に出店する」という話でした。
話の内容を要約すると
「拡大路線は地獄を見る」
「うどんは作り方を覚えたら、利口なやつは独立する」
「よって、最後に会社に残るのはバカばかりになる」
というような話でした。
また、うどん自体は単価が安く、デフレである今の経済環境にマッチしているとも話していました。


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今私が注目している銘柄についてです。
銘柄の分類としては割安株として80%、成長株として20%ぐらいかなと思っています。

会社名は「ミライアル(証券コード4238)」です。
半導体関連企業なのですが、作っている製品は半導体ウエハ運搬用プラスチック容器という、かなりニッチな製品です。
ニッチであるので市場シェアは非常に高く、市場の約60%をミライアルの製品が占めているようです。
古い記事ですが、こちら をご覧ください。
また、シェアが高いため製造業であるにも関わらず利益率が高いのも特徴です。

財務体質も非常によく、ほぼ無借金経営といってよい財務内容です。
資産に占める現預金比率が高いのもいわゆる資産株として有望だと考えています。
ちなみに時価総額が約130億円、現預金資産は約110億円です。
総資産は約200億円ですので、資産の半分が現預金ということになります。

しかし懸念事項として、以下が挙げられます。
1:半導体関連企業は需給の波が大きく、大規模な設備投資が無駄になる可能性が存在すること。
2;エルピーダ、SUMCOといった受注先企業の調子が悪いこと。

海外売上比率は現在約20%ですので、海外からの受注を増やし、受注先を分散し、上に挙げたリスクを分散してほしいと思います。
また、円高の影響をどれぐらい受けているかも気になります。


いろいろと書きましたが、ミライアルには期待しています。
現在のポジションは500株、平均取得単価は1260円です。
事業の今後の動きにもよりますが、とくに事業環境が変化しない限り、1100円を割り込むような事があれば、ナンピン買いしようと思っています。


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