インデックス投資家からの脱却 (アンチインデックス)

インデックス投資を嫌うブログ主による駄ブログです。

昨日5月12日に私の主力銘柄のコムチュアの決算発表がありました。
決算発表の内容は申し分なかった内容だと思います。
2014年3月期では経営計画の数字を達成。
さらに2015年3月期以降は年平均21%の成長を目標とする中期経営計画を発表しています。
「経営計画だけならどんな数字でも出せるやん」
と思われるかもしれませんが、コムチュアはこれまで経営計画の数字を下回ったことは一度もありません。
それどころか、2014年3月期の数字は経営計画を前倒しで達成したという実績まで上げています。
現状、年平均21%で成長していける企業が日本にどれだけあるかというと、ほとんど無いだろうと言わざるを得ません。
コムチュアは数少ない成長企業と言えます。
しかし、本日のコムチュアの株価は地合いに逆行して値下がりしました。
2015年3月期の予想EPSを元に計算すると、本日の終値はだいたいPER13倍です。
好材料出尽くしなのかどうかは分かりませんが、
「年平均21%成長で、今後3年間も最高益を出し続けていく」
という材料を出しても市場はコムチュアに対してPER13倍の評価しかしなかったという事です。
2013年のアベノミクス相場であれば、増収増益増配という事実と、来期も利益成長を行うだろうという期待だけでPER15~20倍ぐらいまで株価がすぐに上がったんですが、
最近の市場の反応は明らかにアベノミクス相場と違うなと感じます。
市場の変化に対して、今までの自分の投資行動が通用しなくなるのかもしれないという恐怖が大きいです。
どのような投資行動を取れば良いのかという正解も今のところさっぱり見えません。
ということで、結構参ってます。


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追伸
最近飲み会が多くて睡眠不足気味です。
睡眠不足による知能活動や精神活動の低下で参っているだけの可能性もあります。
寝たら元気になるかもしれません。

毎週恒例の週末パフォーマンスです。
年初来自分資産:+17.797%

あんまり振るわないです。
空売りしている新日本科学の株価が材料もないのに上昇したり、買いを入れているコムチュアが振るわない値動きです。
コムチュアの決算発表は5月12日にあるので、期待しています。



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相場小説の「大番」を読みました。

田舎出身の男が、地場証券の社長になるまで兜町で相場を張ったり、大阪で闇屋をやったりという山あり谷ありの物語です。


物語の最初は戦前、物語の最後は1960年後半ぐらい(赤いダイヤ と少しだけかぶる)なので小説の中で貨幣価値が大きく動いており、現代の金銭感覚が全く通用しないため、臨場感を味わえないところもありましたが、全般的によくできた小説だと思います。

 

この小説で新しく知った知識としては、戦前は「清算取引」というハイレバレッジの取引が行われており、株式市場はまさに鉄火場、博打場であったことです。

小説の中での記述を見ると、清算取引は建玉の含み益も証拠金として通用するため、とても大きな取引ができることが分かります。

しかも建玉に評価損が出たとしても、証拠金維持率によって強制決済を行う制度が無かった(注文を受けた株屋の胸先三寸でいくらでも建玉を受けれた?)ようで、簡単に借金を背負うことが出来る取引です。

主人公の赤羽氏(通称ギューちゃん)も株屋の小僧を卒業して小さな店の主になったときに清算取引で財を成しますが、急転直下借金を背負うことになります。

私の故郷にいる田舎の戦前生まれの爺さん婆さん達は、「株式投資に手をだすと尻の毛まで抜かれる」みたいな考えがありますが、そのような印象は清算取引によってもたらされたのかなと思います。


相場を張っているときの主人公の行動に私が思ったのは

「利食いしろよ」

とか

「損切り遅すぎだろ」

です。

人の事は言えませんが。


株とは関係のない、戦中戦後に闇屋で元手を作る話は私の持っていない商才とはこういう事なのだなぁと思えて、面白かったと思います。

主人公がいかなる時も時流に乗って金を儲ける姿(と簡単に損をする姿)には感心しました。

主人公は特に戦争等のイベントで儲けています。

こういうエピソードを読んで思ったのは、リーマンショックとかもそうですが、いわゆる世間の動乱という時期は、実は金儲けに適した時期なのだなぁと思ったりしました。


リーマンショック時にはシティバンクの株価は1ドルを切っていたと思いますが、今の株価はだいたい48~50ドル近辺のようです。

リーマンショック時に勇気を出して100万円分(リーマンショック当時で1万2千ドル分ぐらい)のシティバンクの株を買っていたとすれば、株価の上昇と円安によって、円ベースではだいたい60倍のリターンを得られている計算になります。

リーマンショック後に楽天証券でいくらかシティバンクの株を買おうかなとも思ったのですが、ヘタレなので買えませんでした。


以上、小説の感想なのか自分のヘタレ自慢なのか分からない記事でした。



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年初来自分資産:+18.635%

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