インデックス投資家からの脱却 (アンチインデックス)

インデックス投資を嫌うブログ主による駄ブログです。

インデックス投資への疑問(効率的市場仮説)後篇

合理的な投資家が利益を得られない場合

次の簡単な市場を仮定します。
100社の企業があり、それぞれが利回り8%、償還期限1年の社債を発行しています。
合理的な投資家が計算を行った結果、100社の企業の1年以内倒産確率はすべて10%となりました。
しかし、事前にはどの企業が倒産するのかを予想するのは不可能であるとします。
要するにリスクをカバーするリターンを得られない投資先しかないわけです。
運用は企業の社債を購入するか、現金として持っておく、のどちらかしか選択肢がないとします。
合理的な投資家、バカな投資家ともに他人のお金を預かって運用していると仮定します。

合理的な投資家はこのような場合、現金で持つことを選択します。
なぜなら社債に投資を行っても「平均的には」損をするからです。
バカな投資家は合理的な投資家が計算した倒産確率のことを知らないので、社債に投資します。
合理的な投資家はバカな投資家達を「バカだろ、死ねよ」と思います。
すると1年後にどうなるか。

バカな投資家の9割は利益を得、1割は損をします。
合理的な投資家は損も得もしません。
バカな投資家の利益を得た9割は合理的な投資家と損をした1割のバカに対して「バカだろ、死ねよ」と思います。

そしてまた1年後
バカな投資家の9割は利益を得、1割は損をします。
合理的な投資家は損も得もしません。

これが3年も続くと、合理的な投資家にお金を預けている顧客は市場参加者の9割が利益を得ているということを知り、合理的な投資家からは資金を引き揚げ、バカな投資家に預けようとします。
資金が引き揚げられると、飯の種が無くなるので、合理的な投資家も投資を開始します。

合理的な投資家の資金も市場に流れ込むのでバブルになります。
そして8%の社債は売れ行きが良くなり、利回りは低下し、投資家達の利益は少なくなります。
大規模な連鎖倒産劇が市場に起きるまでこの状況は続くことになります(多分)。

以上のように、市場での競争においてはバカな投資家も利口な投資家も同じ土俵に立つことがあります。
人間は目先の利益や直前の実績に行動が引きずられるので、たまたま過大なリスクを取り、たまたま大きなリターンを得たものにお金が集中します。

このようなことが現実世界ではよく起きています。
「サブプライムローン問題」がその典型です。
リスクの過大なサブプライムローン証券にゴールドマン・サックスやシティバンクの利口な機関投資家も投資していました。
なんせ目先の利益が魅力的だったからです。



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インデックス投資への疑問(効率的市場仮説)前篇

インデックス投資の理論的根拠の一つに「効率的市場仮説」というものがあります。
効率的市場仮説の要点は以下の通りです。

1:市場の参加者は常に合理的な選択・行動をとる。
2:市場の参加者の行動は素早く、新しい情報(決算発表や新製品のニュース等)が発表されるとすぐに行動に移し、その結果合理的な株価が瞬時に形成される。
3:合理的でない投資家は合理的な投資家に比べ高値掴み、安値売りをしやすいため損をして市場から退場する。

はっきり言って2は現実に根ざしていない仮定だと言わざるをえません。
新しい情報を瞬時に判断し、株価に反映させることなど物理的に不可能です。

例えば石油価格の変動を考えてみましょう。
自動車メーカーの株に投資する投資家は、石油価格が10%上昇したという情報が得られた場合に何を考える必要があるでしょうか。

まず、自動車の燃料であるガソリン価格の上昇が真っ先に思い浮かびます。
これは自動車の新規に自動車を購入しようと思っている人たちの購買意欲を下げる効果があると思われるので、自動車メーカー株の下落圧力となります。
効率的市場仮説における合理的な投資家はこの影響を定量的に瞬時に判断できるとしています。

また、石油価格の上昇は電気料金にも反映されますので、生産のコスト増効果となります。(自動車メーカーが工場で自家発電を行っている場合は発電のコスト増になる。)
これも株価の下落圧力になります。
しかし、上に挙げた新規の購買意欲の低下による生産量の減少も考える必要があります(変動費の減少)。

他にも石油価格の上昇は、物流のコスト増、化学品(エチレンやビニールなど)の単価上昇も考えられ経済全体に及ぼす影響は多岐に及びます。
これを瞬時に判断することは物理的に不可能です。

私見では、効率的市場仮説は嘘八百だと思っています。
学術の場では、効率的市場仮説についてどんどん反論が出ている状況だということです。
参考リンク

インデックス投資の教科書として名高い本である「ウォール街のランダムウォーカー」の最新版では、いろいろな反論に対して、苦しい持論を述べているようです。
30年後の「ウォール街のランダムウォーカー」改訂版の内容が今から楽しみです。

後篇では、1と3に対する反論として合理的でない投資家が利得を得て、合理的な投資家が利得を得ない状況を思考実験で考えてみたいと思います。


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不完全情報ゲームにおける、インデックスファンドという存在

インデックスファンドは、他のファンドとは決定的に異なる点があります。
それは、自らの運用方針を具体的にアナウンスしている点です。
株式投資は不完全情報ゲームであると、個人的には考えています。
不完全情報ゲームにおいて、自らの行動が読まれるということは不利になることはあっても有利になることはありません。
インデックスファンドの投資行動を利用したコバンザメ投資法というのもあるようです。
自らの投資行動を読まれているということは、インデックスファンドの
隠れたコストだと考えます。


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気になる記事

今週の週刊ポストでこのような記事がありました

「マネー・サバイバル講座 いまの日本株、実はスゴイ!」

記事の要約としては
「TOPIXなどのインデックスが下がっているのは時価総額が大きい銘柄が下がっているから」
「日本株の約2500銘柄を調査したところ、TOPIXが20%下がっているなか、中小株は6割以上の銘柄が値上がりしている」
というものです。
具体的なデータは示されていないため眉唾ものですが、値嵩株、時価総額が大きな銘柄にリターンが引っ張られるのはインデックス投資の弱点だと考えます。


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